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いせさき・もろ おもちゃの病院 医院長

齋藤 英さん


「おじちゃんありがとうって笑顔で帰っていきます。この時が一番。直して良かったと思う瞬間です。」

 

※この情報は2007年3月1日現在のものです。

「おもちゃと言えば作るのが当たり前でしたねぇ。」と遠い昔を思い出す。
「自分で考えて、作って遊びました。水鉄砲や竹とんぼ、竹馬は定番。」

戦中で物のない時代。それでも、子ども達は遊びの中から多くを学んだ。
今は、ICチップが子ども達の全てを支配しているようだ。
言葉に反応するぬいぐるみや、ゲーム機、リモコン操作のくるま。それでもきっと、今の子ども達も昔の子ども達がそうであったように、これらの遊びの中から多くを学んでいるのだろう。

“いせさき・もろおもちゃの病院”がスタートして10年になる。“病院”と名付けるだけあって修理人を“ドクター”と呼んでいる。現在ドクターは20人。趣味が講じてドクターになった人や、定年退職後の生き甲斐を求めてドクターになった人もいる。もちろんみんな子どもが大好きでおもちゃが大好きだ。

この病院をまとめているのが院長先生の齋藤英さん。本来事務職だった齋藤さん。気が付いたら二代目院長になっていたという。
県内には大小合わせて20数カ所のおもちゃの病院がある。その中でも“いせさき・もろおもちゃの病院”は多方面の技術人材がそろっている優良病院。患者さん(こわれたおもちゃを持ってくる子ども)に対してプロ意識で望む。

的確なアドバイスと丁寧な診察。この分野はこの人でなくては…といったふうに、お互いの強い信頼関係が成り立っている。
「特に取り決めはないんですよ。それぞれを尊重して束縛しない。けれど、相当なルールの上に成り立っている、理想的なドクター達です。」と自慢しきりである。



患者さんが増えることを望んでいると言う。

勢の子ども達がこわれたおもちゃを持って診察にきてほしいです。ドクターが大忙しってことは、修理してまた使いたいっていう子ども達の気持ちのあらわれ。物を大切にする心が育っているってことになります。その手助けが出来てるってことは、うれしいことです。プレゼントされたものならその贈り手の気持ちや、そのおもちゃで遊んだ思い出を大切にするってこと。だからね、こわしてもいいよ、また直してあげるからって言ってあげます。そうするとうれしそうにね、おじちゃんありがとうって笑顔で帰っていきます。この時が一番。直して良かったと思う瞬間です。」

おもわず苦笑いしてしまう出来事もあるという。
「家電製品を持ってきた親子がいました。これ、おもちゃ!って?(笑)もちろんお断りしました。基本的に、子どもが使わない物は受け付けません。」

かとおもえば、
「防犯ブザーの修理依頼も近頃は多くなりました。直すのは簡単なんです。でも、我々が直したものが、いざと言う時に役に立たなかったら、子どもの命にかかわります。責任問題になります。それは不本意ですからね。それと、ゲーム機などは、メーカーの保証期間内であれば、メーカーに持ち込む様に促します。今は、ほとんどのおもちゃにICチップが使用されています。それはいわば各メーカーの心臓部分。開発者の努力の結晶ですからね。それも、我々には手を出すことが出来ない。一口におもちゃといっても昔と大分変わって(笑)でも、我々はプロですから、はっきりと断ることもしないと。」
静かな院長の大いなる夢は
「このメンバーでロボットを作りたいんです。きっと、すごいのが出来ると思います。その自信もあります。でも……費用の問題があって、なかなか(笑)」
きっと叶うことでしょう。

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